イラストレーターWALNUTのCREATIVE CHEKI ⑦「TRAVEL JOURNAL in 加賀温泉郷」
Instagramでチェキを使った作品を多く投稿している人気イラストレーターWALNUTさんに、チェキのクリエイティブな使い方を紹介してもらう企画「CREATIVE CHEKI」シリーズ。今回はWALNUTさんが実際に旅した加賀温泉郷のトラベルジャーナルを紹介します。おうちで過ごす時間を利用して、スマホに貯まった写真でトラベルジャーナルを作りながら旅の想い出を辿ってみてはいかがでしょうか。
WALNUTさんが訪れた加賀温泉郷(石川県加賀市)は、金沢から電車で30分のところに位置する人気温泉地。市内には北陸の3名湯で名高い「山代温泉」「山中温泉」「片山津温泉」が点在しています。昨秋その3温泉それぞれを巡り、その中で印象的だったスポットをテーマにしたチェキ作品を5つ作ってもらいました。
※撮影/制作は2020年10月に行いました。
PROFILE
WALNUT
illustrator/artist
東京都在住。ノルウェー・スペイン・南アフリカなど世界各国のミュージシャンのグッズデザインを担当する他、さまざまなファッションブランドのイベントにイラストが起用されるなどジャンルを問わず幅広く活動中。
DAY1:山代温泉で九谷焼の絵付け体験
© Kaga City
最初に訪れたのは「山代温泉」。与謝野晶子、泉鏡花、魯山人といった文化人からも愛された温泉地です。2010年には明治時代の共同浴場(総湯)を復元した「古総湯」が完成。その情緒あふれる景観はグッドデザイン賞も受賞しており、明治時代にタイムスリップしたかのような気持ちになります。また、山代温泉は九谷焼のふるさととしても知られており、絵付けはアクティビティとしてオススメです。
▲お皿や湯呑みなどに九谷焼の五彩を使って絵付けを楽しめます。
作品①. 九谷焼の絵付け体験をチェキで残す
「絵付けした器を写したチェキフィルムをノートの左側に、絵付けしている自分のイラストを右側に描きました。ポイントとしては、チェキの下に厚紙を引くことで、立体感を出せます。こういったページがあると、ノートにボリュームが出て賑やかになります。」
山代温泉 公式サイト
DAY2:山中温泉の鶴仙渓でスケッチ
2日目に訪れたのは、松尾芭蕉からも愛された「山中温泉」。「奥の細道」の途上で立ち寄り、「山中や菊は手折らじ湯の匂い」という一句が詠まれました。そこから着想を得た菊の花を模したアイスキャンディーは山中温泉の名物スイーツのひとつで、なんと源泉から作られているそう。そして、温泉街の中心から数分歩くと、北陸随一の渓谷美を誇る「鶴仙渓」(かくせんけい)が目の前に広がります。
▲鶴仙渓を歩いているときに拾った大きな葉っぱに直接スケッチ
作品②. 鶴仙渓での出来事を日記に
「マーカーで背景を描いてから先ほどの葉っぱを撮影したチェキと付箋を貼るだけ!ノートの左側の付箋には簡単なコメントを残すだけでOK。背景はあまり描きこみすぎない方が文字やチェキが見やすくなります。」
作品③. 名物デザートをメニュー風に
「山中温泉に来たら必ず食べてほしい『山海堂』のもなかと、源泉を使って作ったアイスキャンディーをチェキで撮影してメニュー風なページに仕上げてみました。チェキプリントを紙のポケットにいれるようにして、他のページとは少し違った見せ方に。あえて紙を破ったり、剥がれているような素材を使ってみたりすると寂しく見えません。」
DAY3:片山津温泉の絶景宿、そして海の幸を堪能
© Kaga City
最終日に訪れたのは、1日に7つの色を魅せる彩湖「柴山潟」の湖畔に広がる「片山津温泉」。ここの温泉は、保温効果があって湯冷めしにくく、冷え性にも効果があるとのことで女性にも大人気。富士山と並ぶ日本三名山のひとつ白山連峰を臨む美しい湖面を眺めながら散歩するのも楽しい温泉街です。
▲片山津温泉は3温泉の中で最も日本海側に位置しているので、漁港がある「橋立」エリアも訪問。温泉を満喫したあとは、日本海のとれたての魚介類が味わえる「割鮮しんとく」へ
作品④. 教えてもらったお魚をチェキとイラストでメモ
「しんとく」で覚えたお魚メモ。いろんな素材を重ねて楽しいページにしてみました。ちなみにこちらのお店では、新鮮なお魚が味わえるだけでなく、テーブルからは日本海も見えるので、ぜひ訪れてみて!
▲片山津温泉では庭園から柴山潟が一望できる老舗旅館「湖畔の宿 森本」に宿泊
作品⑤. トレーシングペーパーで幻想的な雰囲気を
「旅館で撮影したチェキプリントをノートに貼ってからトレーシングペーパーを重ねて、色鉛筆で風景を描いています。トレーシングペーパーをチェキに重ねると、幻想的な雰囲気も出せるので、こういうページもたまにあると楽しいです。」
今回は、石川県加賀市の3温泉(山代温泉、山中温泉、片山津温泉)を巡り、印象的だったスポットをテーマにしたチェキ作品をWALNUTさんに作ってもらい、そのポイントをまとめてみました。
なかなか今まで通りに旅をするのは難しい状況が続きますが、安心して旅ができるときがきたら、ぜひ加賀温泉郷を訪れてみてください。その際にはチェキとノート使って、トラベルジャーナルを作ってみてくださいね。
illustration by WALNUT
Text Charlotte
この記事のキーワード
SHARE