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モノクロチェキで切り取るグラビアアイドル・高橋凛の清澄白河さんぽ

2020年11月に発売されたスタイリッシュ&簡単操作の「instax SQUARE SQ1(以降、SQ1 )」。スクエア好きの僕にとって、新たなスクエアチェキの発売は大ニュース。SQ1の記念すべきファースト撮影を、グラビアなどを中心に活躍されている高橋凛さんとともに清澄白河で散歩しながら行ってきました。

また、SQ1の発売に合わせて待望のモノクロのスクエアフィルムも発売されるというではありませんか!カラーフィルムと悩みましたが、ここは思い切ってSQ1とモノクロスクエアフィルムのW新商品で撮影することにしました。撮影時の裏話、モノクロフィルムでの撮影テクニックなどをお話していこうと思います。

PROFILE

高橋 凛(たかはし りん)

1990年生まれ。グラビアアイドル、女優として多岐にわたり活躍中。自身が更新するInstagramのフォロワーは48万人を超える。

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鈴木 文彦(すずき ふみひこ)

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フィルム写真専門誌『snap!』を創刊したのち、『フィルムカメラの教科書』『中判カメラの教科書』
『チェキit!』『オールドレンズの新しい教科書』など、趣味の写真にまつわるムックや書籍を企画/編集/執筆/撮影。現在、『レンズの時間』『FILM CAMERA LIFE』を定期的に刊行中。

高橋凛と歩くカフェの街・清澄白河

ロケ地に選んだのは清澄白河周辺です。「清澄庭園」や「東京都現代美術館(MOT)」があることで有名ですが、やはり「ブルーボトルコーヒー」のフラッグシップカフェができたことで、カフェの町として有名になりました。高橋凛さんは大人な雰囲気を携えた方なのでカフェのある町が似合うはず、ということで清澄白河を選びました。

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高橋凛さんとは初対面。でも、撮影をスタートしてすぐに「あ、楽しい撮影になる!」ということがわかりました。撮影の種類によっても異なりますが、僕はロケの場合は事前の構想より、その場の雰囲気を活かすことを大切にしたいと考えるタイプ。でも、どんな表情をする方なのかはすぐに理解しないといけないですよね。

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ですから、まずは遊びながら撮るのでリラックスして散策しましょう、とお伝えしました。すると仕事運に御利益があるという「出世不動尊」に食いつき、このような笑顔をいただけました! この自然体に心奪われたのは言うまでもありません。

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こちらもロケの序盤。座る位置を指示して撮影した1枚です。あいにくの雨模様でしたが、しっとりとした雨の街並みと、高橋さんの大人の表情の組み合わせはとても素晴らしかったです。素の表情もモデルとしての表情も、どちらも素敵だということがよくわかりました。

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特にお気に入りの1枚はこちらです。ただ自転車があるだけの場所が、高橋さんがいること、そして高橋さんが楽しそうにしていることでかわいらしい写真になっています。この写真もですが、ほぼ全ての写真がNO指示。高橋さんのインスタグラムを見ると、写真の量がすごく多いことに気付きます。それだけ日頃から撮影をされているということですね。そういう引き出しの多さと、その場のノリの両方を大切にしてくださる方だからこそ表情が豊かなのだなと思いました。ファンが多い理由がわかります!

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水平・垂直物があるところに、ただスッと立つと単調になります。でも高橋さんは斜めに入ってきてくださるのです。もう本当に素晴らしい。

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これらも表情が豊かでとても気に入っています。表情を引き出すコツ、と言えるのかはわかりませんが、とにかく撮影中は撮りたい写真のテンションにこちら側がなるように心掛けています。初対面であれば、なおさら相手が受け取る情報は限られますからね。

チェキお得意の人物撮影はモノクロでもっと引き立つ

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これまで、miniフィルム、WIDEフィルムにはモノクロがありましたが、今回やっとスクエアにもモノクロフィルムが追加されました。いま、多くの方がフィルム写真を楽しんでいますが、モノクロを楽しむことは敷居が高いと捉えられています。モノクロのフィルム現像は外注となるため時間がかかりますし、それをどうデータ化、プリントしていいかも、もっとわかりづらいのも事実。だからこそ、チェキでモノクロを楽しむ意義はあると思っています。白から黒、つまりグレーだけで写真を楽しむという体験を、ぜひ気軽に楽しんでいただきたいです。

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写真の世界ではとても歴史あるモノクロですが、人の眼はモノクロの世界を見ることはできません。これもよく考えると、とてもおもしろいことですよね。だから、モノクロには「存在が写る」と言われることもあります。色情報がないからこそ、逆に見えてくるものがあるのかもしれません。僕個人としては、時間が封じ込められる感覚が、より強いような気がしています。

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SQ1はシャッターを切るだけのとても簡単なカメラである反面、ピントの調整ができないため、遠景では少し甘い描写になります。これをレトロな写りとして捉えてもいいですが、もし鮮明に撮りたいのなら、人物の表情がわかる1m前後くらいからの撮影がオススメです。チェキは人を撮ることに優れたカメラなので、そのあたりの設計思想が影響しているのかもしれません。

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モノクロの場合、色が異なっていても同じ濃度であれば同じグレーとして描写されるので、色に目を向けるのではなく、濃さや明暗差を意識することが大切です。この2枚であれば、1枚目のほうが顔は目立ちますが、それは背景が暗いからです。

SQ1×モノクロフィルムの場合は人物主役の距離で背景との濃度や明暗差を意識する。それだけでキレイな写真になると思います!今回の描写傾向を見て、シンプルな背景で表情だけを意識した連作みたいなものにチャレンジし、被写体の存在感が際立つようなシリーズを撮ってみたいという欲がふつふつと沸いてきました。

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今回はSQ1とモノクロフィルムを使った撮影の感想をお話させていただきました。僕自身、チェキの使い方のコツをお伝えする際には、赤や青などを狙おう!みたいな色をベースとしたネタは鉄板という認識でしたが、その発想とは真逆のモノクロの世界を、チェキでカジュアルに楽しむのはとてもアリだと実感しました。みなさんも、新たなチェキの形をぜひ楽しんでみてくださいね!

今回使用したチェキ

“チェキ” instax SQUARE SQ1

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詳細はこちら

photo & text by Fumihiko Suzuki

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