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フォトグラファー・増田彩来(sara)とチェキさんぽ。mini 11で新丸子を切り取る

ゲストを迎え、チェキとともに“ゆかりの街”を歩く連載シリーズ「チェキさんぽ」。第43弾は、写真展『エクランに沈む』を開催する高校生フォトグラファー・増田彩来(sara)さん。今回訪れたのは、友達との思い出がたくさん転がっているという多摩川沿いの新丸子エリア。チェキの魅力は思い出をそのままに近い形で残せるところと語るsaraさん。今回は、フォトグラファーらしい視点で最新機種「“チェキ” instax mini 11(以降、mini 11)」とのんびりローカルな街並みをおさんぽします。

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増田彩来(sara)のチェキさんぽ

持っているだけで絵になるカメラ

「チェキを初めて使ったのは、高校一年生の文化祭。そのときは、プリントしたチェキにみんなで手書きでメッセージを書き込んだりして遊びに近い感覚で使っていたんですけど、今日、mini 11を使ってみていいなって思ったのは、シンプルだけど自分の撮りたい写真をちゃんとつくれる機能があるところ。接写もできるけどあえてボカしたりして遊べるし、フラッシュを焚いたときに顔も白トビしないし背景もちゃんと写っていて、進化しているなって思いました。mini 11は見た目のかわいさにもすごくテンションが上がりますよね。これそのものが小道具になるじゃないですか。持っているだけで絵になるカメラだなって。」

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「新丸子は、家から自転車で一時間くらいかけて友達と遊びに来ていた場所。バッティングセンターとかレトロな喫茶店とか。多摩川以外にも撮りたくなるところが意外とあるんです。チェキを撮るなら、楽しい!っていうことが第一だと思うので、仲のいい友だちのモデル、るかに被写体になってもらって、いろんな思い出がある新丸子で撮ってみたいなと思いました。」

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新丸子駅周辺

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「私のなかで写真って「思い出」と「作品」の2種類があるんですけど、これは自分の中で作品撮りに近い写真です。いつも色を3色以上入れるようにしていて、これだと赤・黄色・青。そこにあえて前ボケを入れることで心地のいい違和感が出るかなって。人の目では無意識にカットしているものをあえて入れられるのも写真のおもしろいとこだなって思います。」

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「単純にアイスクリームかわいかった!食べたかったね!っていう写真です。ここでも、黄色・白・コーンの3色を重ねるように撮りました。これは単純に楽しかった瞬間をチェキで残したいなと思って撮った一枚です。」

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「これも今度ここの喫茶店行ってみたいねって思ったことを記録しておきたくて撮りました。今回は、思い入れのある場所を巡るということだったので、仲のいい友だちをラフに撮ることで自分の思い出の一部として残してきたいなって。」

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「これも思い出写真ですね。写真って静止画だけど、“静”のなかに“動”を残したいなって思っていて。動いている瞬間を撮ることで瞬間を切り取っている感じが強調されるので、こちらに向かって走ってもらいました。」

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「光のきれいなところを見つけたので、ちょうど斜めに陽が射しているところに立ってもらいました。人を撮るときに横から光が当たると立体感が出て、人がきれいに見えるので、そこはいつも気をつけています。」

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「チェキは、なにげない思い出も残せるものだと思っていて、これは自然体な瞬間を切り取った写真です。撮影中は出来るだけ撮られる側の不安がなくなるように、会話を途切れさせないようにしたり、撮影のとき以外も喋ったりしています。いい雰囲気とそうでない雰囲気で撮ったものは、すごく写真に出ますよね。だから、そのときのいい空気感が残っている写真が撮れたときって満足感が高いんです。」

写真を撮るようになってから世界に色がついた

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「写真を始めたきっかけは、学校の友だちに一眼レフを自慢されて、それで自分も親に一生の趣味になるんで、お願いしますって買ってもらったのが最初。そこではまだハマらなかったんですけど、カメラに興味があるって聞いた知り合いの方がフィルムカメラをくれて。そのカメラのファインダーを覗いたときに、すごく映画みたいに違う世界に見えて。そこからカメラにハマりました。ファインダーを通すことでいろんなものに気づかせてもらってるし、写真を撮るようになってから世界に色がついたような感覚がありました」

バッティングセンター

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「バッティングセンターで撮った1枚。これも作品に近いです。今日るかが履いていたかわいい靴下とバッティングセンターの雰囲気とバットと…残したいものを全部詰め込んだ好きな写真です。」

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「黄色と赤でポイントを作りながら一番見せたい目を強調しました。瞳に光を入れたことで、目のきれいさがより際立っていると思います。顔を半分撮る構図って普通はあまりやらないと思うんですけど、これは完全に自分の撮りたいように撮りました。」

多摩川

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「路面表示の0におさまったらかわいいんじゃないかなって(笑)。肉眼で見るとただの“30”なんですけど、“3”をあえて切ることで肉眼で見ている風景とは少し違った心地のいい違和感を感じられる構図を意識しました。」

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「チェキフィルムは色がすごくきれいに出るので、青空を大きく写して空間の広さを感じられるような構図にしました。飛んでいる人物と空だけを写すことで、あえて場所がどこだかわからないようにしています。」

その瞬間のことをすごく覚えていられる

「個人的に、デジタルカメラで撮った写真はレタッチで色みを作るとこまでがセットなのかなと思っていて。逆にフィルムって現像してみるとすごく思い出の形に近い色みだなって感じることが多くて。チェキも思い出を残すものっていうイメージが強いです。スマホで撮った写真って見返せば思い出せるけど、見ないまま埋もれていくこともあるし、データが消えてしまえばそれまでなんですよね。チェキはその場でプリントできるから、その瞬間のことをすごく覚えていられるのかなって思います。」

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「今、展示に向けて今、「“チェキ” instax mini 90 ネオクラシック(以降、mini90)」を使って撮りためているところ。今年で高校を卒業するんですけど、今まで高校生活を思い出としてか撮ってこなかったので、展示に向けて自分が思う“高校生”が客観的に見るとどう写るのかみたいなものをチェキを使って表現してみたいし、高校生っていう言葉は良くも悪くも目立つ言葉なので、最後に思いっきり利用したいというか、今の自分の視点でしか撮れないものが撮りたいです。それと個展のタイトルが『エクランに沈む』っていうんですけど、エクランって静止画を何枚も組み合わせて物語をつくる娯楽みたいな意味で。今回の個展でも1枚の写真から物語を想像できるような展示にできればいいなって思っています。」

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★増田 彩来(sara)関連リンク

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INFORMATION

写真展 「エクランに沈む」

程:3/22(Sun) 、3/25(Wed)-29 (Sun)
時間:13:00-20:00
場所:表参道ヒルズ / 同潤館2F(ギャラリー同潤会)
(表参道駅A2出口から徒歩2分)

今回使用したチェキ

“チェキ” instax mini 11

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詳細はこちら

Text by Misaki Nonaka
Photo by Haruka Yamamoto

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