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SHUTTER magazine編集長 山田敦士が考える、“キャリアもスキルも関係ない”自分らしさを表現できるチェキの魅力

シンプルなボディにチェキならではの撮る楽しさがたっぷり詰まった話題のinstax最新機種「“チェキ” instax SQUARE SQ1(以降、SQ1)」。そんなSQ 1の魅力をより掘り下げるための企画「SQUARE UP!」がフォトカルチャーメディア「SHUTTER magazine」で展開されています。

今回は、フォトグラファーであり同メディア編集長の山田敦士さんにインタビュー。「SHUTTER magazine」とは一体どんな媒体なのか? そして、今回の企画にまつわるエピソードやフォトグラファーとして感じるチェキの魅力を語っていただきました。

PROFILE

山田敦士(写真家)

Atsushi Yamada Photography
 
1995年渡豪、路上の人々を撮り始める。帰国後、フリーランスへ。ファッション、グラビア、広告など幅広く活躍中。富士フォトサロン新人賞受賞。「生きること、その一瞬の輝き」をテーマに、日本のユースカルチャー、ストリートを切り取る独自の感性は国内外で評価を得る。
公式HP

フォトグラファーは、魔法使いみたいで面白い

フォトグラファー歴20年以上の山田さんが初めてカメラに触れたのは、オーストラリアに渡った20歳の頃。帰国後、地元・九州でローカル誌「NO!(エヌオー!・現「TOKYO GRAFFITI」の前身)」の立ち上げに携わり、取材に立ちあうなかで仕事としてカメラを扱うように。その経験から写真を撮ることに強く魅せられ、フリーカメラマンを目指して上京。以降、ファッションスナップやアーティスト写真を数多く手がけ、2006年には富士フイルム主催の「富士フォトサロン 新人賞」を受賞。日本のユースカルチャー、ストリートを切り取る独自の視点は、国内外で評価を得ています。

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「僕が写真を撮るようになった90年代は、カルチャーにすごく力があった時代。いろんな表現があるなかでも写真には1枚で人生が変わってしまうくらい重みがあると感じていました。当時はフィルムだったこともあって、プリントしてみないとどんなふうに撮れているのかわからないから、フォトグラファーに裁量権があったんですよね。それが魔法使いみたいで面白くて。そんなところにも魅せられたのかもしれません」

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フリーフォトグラファーの活動と並行して、写真という表現方法の新しい可能性を探るLIVE写真イベント<PHOTOGRAPHERS SUMMIT>を主宰するなど、精力的に発信を続けてきた山田さん。そして2011年3月、新世代フォトカルチャー誌「SHUTTER magazine」を創刊。そこには、業界の枠を越えて写真で表現の面白さを広めたいというヴィジョンがあったといいます。

「写真がフィルムからデジタルに移行するなかで、みんなが好きな写真家=著名な写真家というふうになっていたんですね。そんなとき、写真家の横木安良夫さんが『自分たちで集まって発信すればいいじゃない』って言ってくださって。その言葉が<PHOTOGRAPHERS SUMMIT>を開催するキッカケになりました。今すごく活躍なさっている方も含めて同年代のいろんなフォトグラファーが集まって開催したんですけど、当時すごく業界で話題になって。ただ、イベントって一過性のもの。会場に来てくださった方には新しい表現に触れてもらえるけど、業界を超えてたくさんの人に写真の面白さを伝えていくにはどうしたらいいのかなって。そう考えたとき、ひとつの答えが自分で紙媒体を創刊することでした」

創刊後、ファッション、音楽、アート、映画など、写真を中心にジャンルレスなテーマを扱う新しいタイプの雑誌として、「SHUTTER magazine」は業界内外で大きな話題に。2016年以降は、WEBメディア版の運営をスタート。『時代は人がつくる、カルチャーはストリートから生まれる』をコンセプトに、今を彩るさまざまなムーブメントを切り取り、オリジナルコンテンツを発信しています。

手軽に表現できることが写真の醍醐味。キャリアやスキル関係なく、いいものはいい。

ティーンを中心に広がった90年代のチェキブームをリアルタイムで経験した山田さんは、当時の空気感を振り返りつつ、「チェキにはSNSが普及した現代においても撮る楽しみをさらに広げるツールとしての魅力」があると語ります。そうした山田さん自身の写真への向き合い方と富士フイルムの提案するチェキの楽しみ方とが共鳴し、今回の企画「SQUARE UP!」につながりました。

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「キャリアやスキル関係なくやっぱりいいものはいいと思いますし、手軽に表現できるというのが写真の醍醐味ですよね。そういった意味で、チェキはSNSで写真を撮る楽しさを知った人が次のステップとして手にするにはちょうどいいアイテムなんじゃないかなと思います。『SQUARE UP!』では、写真家の方に限定せずに自分なりの世界観をチェキで表現してくださるような方に参加をお願いしました。写真的にも面白いものが集まっているなとは思います。写真って、ハマればハマるほどアカデミックな方向にいきがちなので、あまり難しく考えずに、ただ撮ることを楽しむキッカケになればいいなと思っています」

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同企画開催にあたって、「SHUTTER magazine」では、モトーラ世理奈さんと鈴木仁さんのプロモーションムービーを公開。また、昨年11月27日から12月28日にかけて東京ミッドタウン フジフイルムスクエアで開催された『instax SQUARE SQ1』GALLERY~スクエアなら私の世界はこんなにも広い。~」は、さまざまなシーンで活躍するクリエイターやインフルエンサーが撮影したチェキを間近で見られるSQ 1にフォーカスした写真展として注目を集めました。

スクエアフィルムで撮影することで、より表現の幅が広がった

今回、山田さん自身も実際にSQ 1を使って撮影をしていただきました。自身にとって思い入れのある景色や日常のあいまをチェキで切り取るなかで、純粋に撮ることだけを突き詰めたSQ1の魅力とスクエアフォーマットだからこそより広がる表現の可能性を感じたといいます。

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「いろんなフォーマットで撮る楽しみがあるなかで、チェキって基本的に1枚しか撮れないところに面白みがあると思います。実際に撮ったものが像として徐々に浮かび上がってくる時間もチェキならではの演出作業に似たような感じで面白いし、撮ったあともフィルムをどう飾るか工夫したりする楽しみがありますよね。SQ 1の場合、レンズリングをカチャッと回すだけでスイッチが入るところも居合切りみたいだし、ある程度自分から一歩踏み込んで撮ろうとしないとコレだ!と思える写真が撮れなかったりするなって感じました。そういうところはスマホのカメラとは違うのかもしれませんね」
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「富士フイルムのカメラが僕はすごく好きで、もちろんこれまでいろんなタイプのチェキを使ってきましたけど、スクエアフィルム対応の機種が出たことで、より表現の幅が広がったと感じています。スクエアフォーマットって、Instagramがキッカケで一般的になったところがありますけど、実はすごく長い歴史があって。ある人がおっしゃっていたのは『スクエアだとトリミングがしやすいから普及したんじゃないか』と。縦横均等だから、よりはっきりと被写体に注目させることができるんですよね。僕自身も表現としてスクエアチェキは面白いと思っていますし、年月が経ってからの色がずっと残っているっていうチェキフィルム自体への信頼感があります」

自分らしさを表現したい気持ちをあと押ししてくれるチェキ

フォトグラファーとして、そしてカルチャーメディアの編集長として、写真と密接な関係にあるカルチャーを長年見てきた山田さんにとって、チェキは「自分らしさを表現したい気持ちをあと押ししてくれるカメラ」だといいます。最後に、これからチェキを手にしてみたいと思っている人へメッセージをいただきました。

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「結局、自分がなにを伝えたいかとかなにを見ているかってことが『生きている』っていうことじゃないですか。そんな『自分ってこういう人間なんです』ってことを写真で表現したい人にとっては、チェキって、一歩踏み出すキッカケになってくれるようなカメラなんじゃないかなって思います」

「SQUARE UP!」はこちら

そのほか【SQUARE】記事を読む

SQ1の商品解説記事を読む

今回使用したチェキ

“チェキ” instax SQUARE SQ1

SHUTTER magazine編集長 山田敦士が考える、“キャリアもスキルも関係ない”自分らしさを表現できるチェキの魅力 chekipress201029_sq1_16-320x272

詳細はこちら

text by 野中ミサキ(NaNo.works)
photo by 佐藤大輔

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