SALU

SALUと一緒に“厚木”でチェキさんぽ。通っていたライブハウスや歩き慣れた地下通路、川沿いを散策。

INTERVIEW

ゲストを迎え、チェキとともに“ゆかりの街”を歩く連載シリーズ「チェキさんぽ」。第11弾目となる今回は、スキルフルなフロウと歌詞の世界観で支持を集める人気ラッパー、SALUさんが登場です。おさんぽの舞台となるのは、北海道の札幌で生まれたSALUさんの現在のホームであり、ラッパーとしての本格的なスタート地点となった神奈川県の“厚木”。Salyuさんや中島美嘉さん、錚々たるゲストを招いて制作した最新アルバム『Good Morning』にも阿夫利山を題材にした楽曲“AFURI”が収録されるなど、この土地はSALUさんの大切な居場所として、今も昔もその楽曲に大きな影響を与え続けています。今回はそんな厚木の街を、チェキを片手におさんぽします。

空気が綺麗で、人も熱くて優しい。本格的な音楽活動のスタート地点。

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「僕が厚木にやってきたのは高校3年生のころなので、もう10年以上前のことですね。当時はまだ夜の街も人がすごく多くて、今とは少し街の景色が違っていました。僕は札幌でヒップホップに出会って、厚木に来てから本格的にクラブに通うようになり、人にCDを渡したり、音楽活動を始めるようになります。つまり、自分の音楽活動のスタート地点が厚木だったんです。この街は自然が多くて、空気が綺麗で、人も熱くて優しい。駅前は栄えていて、郊外に行くと山もあるし、温泉もあります。そのバランスが好きなんです。小田急線と海老名からの相鉄線があって、圏央道で湘南や八王子にも行けて、中央道にも行けて新宿にも行ける。東名高速を使えば箱根や小田原、名古屋、東京、横浜にも行けます。そうやっていろんなものの中央にある雰囲気が好きなんです。音楽活動をする中でも“厚木から”ということは大切にしていますね。」

SALUのチェキさんぽ

本厚木駅 駅前地下通路

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「今は規制されていますが、この地下通路は昔、ダンサーの子たちが練習をする場所だったんです。僕が厚木に流れ着いたのは17~18歳のころですが、当時一緒にラップを始めた仲間の中にもダンスをやっている仲間が多くて、ここに来ては次のイベントをどんなものにするかと話し合っていました。」

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「これは地下道にあったタイル。厚木市の『市の木』『市の花』でもある、さつきともみじが描かれています。」

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「禁止事項として《長時間の滞在と睡眠を目的とした使用をすること》と書いてありますが、僕はこの地下道で寝たりもしていました(笑)。実は当時は住む家がない状態で、このままじゃまずいよなと思いながら寝泊まりをしていて。その後一度音楽を諦めてシンガポールに行って、諦め切れずに帰ってきてからまたここで本格的にラッパーとしての活動を始めたのが、20歳のころの話でした。」

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「これはKRESSさん(KRESSEYE)が市のオフィシャルで描いたグラフィティ。」

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「厚木市の市章。厚木はひらがなの“あ”を模したものになっているんですよ。」

相模川 河川敷

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「厚木の人は、夏になるとここでバーベキューをします。それに、約1万人が来場する<あつぎ鮎まつり大花火大会>の会場も相模川なんですよ。当日は3か所ぐらいでクラブイベントが開催されて、この辺りのやんちゃな子たちが集まってきます。今日は天気もよくて、夏って感じですね。ここにはよく来ますが写真を撮ったことはあまりなかったので、今日撮影してみて、“意外と画になる場所がおおいんだな”と感じました。」

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「この写真、気に入っているんですよ。普段歩きなれた場所でも、カメラを持って歩くと全然違ってみえるのが面白いですね。巨匠はやっぱりいい味だしてんなぁと思って撮った1枚です。」

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「水面の写真を撮りたいので、ちょっと川辺に降りていいですか?!相模川は5月頃に鮎が帰ってくるぐらいなので、水もすごく綺麗です。地元の人たちは、もっと上流の崖のようなところに飛び込みに行ったりもしますね。」

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「上の写真は相模川で鮎釣りをするおじさん。寄って撮りたかったので、ほぼ川に入っちゃうぐらい近くで撮りました(笑)。下の写真は、川沿いにある鮎のイラストです。鮎は厚木の名産ですね。鮎とシロコロホルモンのブタが名産なので、厚木市のゆるキャラは『あゆコロちゃん』という、ブタが頭に鮎を乗せているキャラクターなんですよ。」

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写真は“既にあるものをどう見せるか”を考えるのが面白い。

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「写真は小さいころから好きでしたが、カメラを手に入れて本格的にハマりはじめたのは最近ですね。シンガポールにいたときに日常の風景を撮るのが面白くて、日本に帰ってからも、どこかに向かうと写真を撮り続けているんです。地下道のタイルや厚木市の『あ』を撮ったのもそうですが、僕はなんでそんなものを撮ってんの?という写真が多いみたいですね(笑)。写真は自分がいちから作るのではなくて、“既にあるものをどう見せるか”と考えるところが面白い。そういう意味で、ヒップホップのサンプリングに似ているのかもしれません。チェキで撮った写真は、フィルムを通したような質感になるのがいいと思いました。普通の写真だと不格好になるかもしれないものも、その味わいでいい写真にしてもらえるというか。アナログな質感の写真をその場で分けることが出来たり、写真に書き込んだり出来るのも魅力的ですね。」

厚木市 市街地

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「散歩中のセルフィー。すごく感情が見える写真になっていて、今回撮った中でも一番気に入っている写真かもしれないですね。花の赤い色も奇跡的にアクセントになっています。これもたぶん、(厚木の市の花の)さつきじゃないですか?夏休みっぽい1枚になりました。」

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「これはその通りの家の窓にはめられていた木材。年輪は動物や宇宙のように見える瞬間があって好きなんです。木星や土星にもこういう模様が入っていますよね。」

Thunder Snake ATSUGI(ライブハウス&スタジオ)

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「(Thunder Snake ATSUGIでは)先輩たちの中に一緒に入れてもらってライブをしていましたね。デビューが決まって、(過去の多くの作品にかかわってきた)BACHLOGICさんとの作業を始めていた頃に、東京から来たSIMONさんのライブにゲストで出させてもらったときはすごく嬉しかったですね。地方に住むラッパーにとっては、一段ステージを上がるような体験でした。この写真はライブハウスの壁にある偽物の空。ちゃんとしたライブハウスの風景、撮ってないですね(笑)。」

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本厚木駅 高速バス乗り場

「ここから地方のいろんな場所にライブをしに行っていましたね。最初に乗ったのは、地方ライブのために羽田に向かうとき。シンガポールから帰ってきた時もこのバス停でした。」

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本厚木駅前

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「下積み時代、下の写真のビルにあるカプセルホテルで4年ほどアルバイトをしていたんです。このままで成功できるわけもないし、これだと地下道で寝泊まりしていたころと同じだぞという不安と同時に、ラップは自分が一番上手いし、絶対に夢を叶えられるという確証のない自信もあって――。不安と自信を同時に感じていた時期ですね。僕の中で厚木のイメージはこの白い曇り空なので、空も入れて撮りました。」

その土地ならではの雰囲気を感じられるのが、さんぽの魅力だと思う。

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「僕は普段からさんぽをするのが好きな人間なんです。ツアーで地方に行ったときも、みんなが飲みに行ったりホテルで休んだりしているときに、ひとりで外にさんぽに出かけたりしますね。知らない土地を歩いて、路上でライブしている人を見たり、駅前を徘徊したりしていると、その街によって全然風景が違います。その土地ならではの雰囲気が伝わってきますよね。さんぽはそういうところが魅力だと思います。」

厚木はSALUさんが見つけた、自分の居場所=ホーム。

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「僕のほとんどの曲は厚木に影響を受けているかもしれないです。最新作『Good Morning』の『AFURI』もそうだし、メジャー・デビューEPの『In My Life』から『COMEDY』辺りまでの曲も、本厚木の駅から新宿に向かう電車の中で曲を書いていました。東京に行って仕事をして、厚木に帰ってきて地元の先輩や仲間と話していると、最初に音楽を始めた頃の気持ちを改めて感じられるし、本当にホッとしている自分に気づくんです。もともと札幌から家族と神奈川県に引っ越してきたときは鵠沼に住んでいて、厚木のグラフィティアーティストと知り合って、この土地に来るようになりました。その後家族が離散して、自分の帰る場所はなくなりますが、そのときも厚木に仲間がいたから、僕はここにいようと思うことができた。だから僕の居場所はやっぱりここなんです。今までこんなに厚木で写真を撮ったことはなかったので、撮り足りなくてもっと続けたかったぐらいですね(笑)。」

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INFORMATION

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text by Jin Sugiyama
photo by Nozomu Toyoshima