みつあみvol.01

臼田あさ美写真集『みつあみ』特別企画 連続チェキインタビュー 第1回:藤田一浩

INTERVIEW

奥山由之川島小鳥、藤田一浩。それぞれ違ったフィールドの第一線で活躍する写真家3人が女優・臼田あさ美さんを撮影したことで写真好きの話題をさらった『臼田あさ美写真集 みつあみ』(双葉社)と、チェキがコラボレーション!

3人の写真家が「“チェキワイド” instax WIDE 300(以降、WIDE300)」で臼田さんを撮影し、それを素敵な企画にしていきます。詳細はまたここでもお知らせしますが、これからしばらくの間、写真家のみなさんと臼田さんの4人が『みつあみ』のこと、そして“チェキワイド”のことについて語るシリーズインタビューをお楽しみください。

第1回は、藤田一浩さんです。ファッション写真の第一線で長らく活躍し、数々の名カメラマンを育ててもきた藤田さんは、キャリアを通してフィルムカメラ一筋。そんな藤田さんですが、チェキを使って撮影したのは、実は今回が初めてとのこと。「おもしろいね、これ!」と大盛り上がりしながら撮影を楽しんだあとに、お話を伺いました。

INTERVIEW:藤田一浩

「すき間のある撮影」がチェキのいいところ

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――写真集『みつあみ』、たいへん好評ですね。

もともとは写真集として出す意図もなく撮り始めたものが、こんな風にまとまるとは思ってもいませんでした。(川島)小鳥さんや奥山(由之)くんの写真もそれぞれ違った臼田さんの魅力を引き出していて、祖父江慎さんの装丁がそれをうまくまとめてくれている。満足しています。

――それをさらに拡張するような今回の「チェキ」撮影企画ですが。藤田さんは「チェキ」を使うのは初めてなんですよね。お使いになっていかがでしたか?

とても面白かったですね。もちろん知ってはいたけど、ちゃんと手にしたことはなかったので、「今のチェキってこんなに高性能なんだ!」と、まず驚きました。特にこのWIDE300は本体もしっかり重量感があって、大きめのカットも撮れるから、すごくいいと思う。ハマっちゃいそうだな(笑)。

――一番よかったポイントは何でしょう?

チェキに限らず言えることだけど、フィルムの写真って、撮った直後にはチェックできないでしょ。「いいカットが撮れた!」と自分では思っても、その像はモニターで即座に確認できるわけじゃなく、その時点では自分の網膜に焼きついているだけ。で、いざプリントが上がってみるとその像とはやや誤差が生じていたりもするんだけど、その誤差こそが楽しみだったりもするんです。そういうときに、いわゆる“奇跡の一枚”というものが生まれたりする。このチェキも、インスタントとはいえ、撮ってすぐには像が出てこないですよね。網膜で「撮れた」「撮れてない」を判断して、像が出てくる前にどんどん次に行っちゃうから、やっぱりフィルム的な撮り方ができる。そういう、「すき間のある体験」としての撮影ができるところはいいと思います。

フィルムの「再現できなさ」が好きなんです

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――出てきた像が思ったのと違っても「撮り直したりはしない」ということでもありますね。

そうですね。僕がデジタルで撮影をしないのは、フィルムの「再現できなさ」が好きだからということもありますから。フィルムでやっていると、1枚として「同じ写真」は撮れないんですよね。ファッション撮影のときもまず最初にインスタントフィルムで撮って構図を確認して、そこから本番のフィルムで撮り始めるわけですけど、最初にインスタントで撮ったものと「同じものを撮ってください」と言われても、例えポーズやライティングが同じであろうが、コピーのように同じものには絶対にならない。後々現像してみて「テストのときの少し油断した表情がよかったな」とかいう気になったりするんです。もちろん、僕はファッションの世界でプロとしてやってきたから、クライアントや編集者が安心できるようにきちんと「まずインスタントで確認して……」という手順を踏むし、そういう際にデジタルは便利だなとも思うけど、本当にそこにいる「その人」を撮りたければ、いきなりフィルムで撮り始めたほうがいい。

――「少し油断した表情」というのは、なんとなく、先ほどチェキで撮った臼田さんにも共通することかもしれませんね。

チェキって、どこか肩の力を抜いていいというか、「構えなくていいんだ」という雰囲気があるでしょ。そこが大事なんだと思うんですよ。臼田さんもプロだから、大きなカメラを構えるとなんとなく「さあ撮るぞ」と雰囲気になるけど、これなら、それまで存在した親密な雰囲気を損なわないまま撮れる。それでいてすごいのは、撮れた写真は「世界で1枚」でしょ。フィルムだって、別にネガさえ残っていれば何枚だって焼き増しができるけど、「チェキ」で撮った写真はほんとうに唯一のものだもんね。そして、それに日付や思い出を書き込むことで自分たちの手が加わって、さらに大事なものになる。

――若い人たちが今、チェキや「写ルンです」をたくさん手に取っているみたいですけど、デジタル全盛の時代だからこそ、そういう「関係性」みたいなものを楽しむツールとして選ばれているのかもしれませんね。

いいねえ。光が見えてきたねえ。僕はずっとフィルム一筋で写真を撮ってきたから、これが若い人たちにとってフィルムへの入り口になってくれるといいな。

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今回使用したチェキ

“チェキワイド” instax WIDE 300

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